2012年3月28日水曜日

2011年07月のアーカイブ - 身辺テニス情報 - テニスブログ|テニス365


ワタシのことを知っている人は知っているはずですし、このブログで何度か白状していますが、ワタシ、コーチになりたてのころはかなりテニスが下手でした。

でもうまくなりたいと思っていた気持ちは、今でも思い返すと『あの時はホントに本気でテニスしてたなぁ』と思います。

だから今でも、コーチが職業で、一日中テニスのことを考えていてもいい、ということが幸せに感じるんですね。

そしてそこから始まった勉強が生きていて、いろんな人にそれぞれのアドバイスをすることができるようになった。

昨日は、久しぶりにシングルスをやりました。

相手は玉置コーチ。

ワタシが勝ちました。

あれ、アルドールのコーチとシングルスやって勝ったの初めてじ� �・・・?

試合後、若手の玉置コーチと握手して、なにか言ってください的な雰囲気だったので、ちょっと話をしました。

きっと本人がショックを受けるだろうと思っていたことが歩けど言っていいかと聞くと、「あもう何でも言ってください!」と本気のまなざしなので、きついことをいいました。

「一生懸命プレーしているように見えない」


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実際、玉置コーチがだらだら試合しているかと言うと、そんなことはありません。ワタシが年長だから、勝てないと思って勝負を投げていたかというと、コレもそうではありません。

プレー中だって、サーブのコースを変えてきたり、ワタシを振って優位に立とうとするショットを打ってきたり、ちゃんと試合をしています。

しかしですね!

「何でも拾ってやる!ぜったいミスするもんか!」という気迫は感じませんでした。

この項、ワタシの昔話から始まっているんですよね。

ワタシも同じセリフを吐かれて、きついショックを受けて奮起したことがあるのです。

試合をしていて、セン� �イ方のように華麗にポイントを取れるようになりたくて、できないのに一発狙いをしてはミスをする。

で失敗するもんだからポイントがあいて優勢になると守りに入って相手にチャンスを与えて打ち込まれる。

そしてコートの中でどうしていいかわからなくなり、試合は一方的なスコアで相手のものに。

彼のテニスもまさにそんな感じでした。ワタシがかつて通った道を、彼も通っているように感じたので、あえてそうやって言ったのです。

試合のどこかで、「ああ、こりゃあかなわないや」と思いながらテニスをしていることって、ワタシの経歴では大多数を占めること。


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それでもいつしか勝てるようになり、より強いと思われる相手に挑戦したいと燃えるようになりました。

たしかそのときは、テクニックも戦略もよくわからないし相手のほうがすべてうまいのを認めてしまい、もうとりあえず自分にできることは走って走って走りまくって、相手のボールを自分の後ろにはぜったい逸らさない!!!ということをどのくらいできるかやってみよう、ということに集中して試合を申し込んでいました。

もちろん、練習をするのにも気合がちがいました。

センパイにお願いするのですから、「もうホントミスしませんから練習してください」といって練習をお願いしていました。

もちろんうまくないんですからミスは量� �します(笑)

でもワタシがツーバウンドまで絶対に走るのをやめないのをみて、センパイ方も認めてくれたんだと思います。

おかげで脚が速くなりました。

試合で差がつくときって、エースをたくさん取られるんです。

いい球を放り込まれて、やっと返したらかさにかかって攻められて、圧倒されるようにとられるエース。それだけじゃありません。読もうと一生懸命相手を見たのに、逆をつかれて届かないエース。ペースを変えられて、対応できずに追いつかなかったエース。。。


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これらはなんでとられているかと言うと、ワタシが走っていなかったからです。正確に言うと走れなくされていた。

そんなに相手の言うことを聞く子だったのは、頭のいいフリをしてプロみたいなテニスができると思い込んでいたのかも知れません。そんなに実力も経験もないのに。駆け引きと言うものを知らなかった。相手のことも考えていなかった。

もうそのときは無心になるしかなかったのです。相手がどっちに打つかをまず見る。見てからどっちにでもいけるようにきちんとまっすぐ構える。

打たれたらイチ早く対応して、ラケットの準備は早くして、丁寧に深くしっかり返して自分からミスしない。

ラリーで渡り合えるようになる� ��、相手のミスが目立つようになります。

自分もそうでした。いい球が打てて、相手がぎりぎり追いつく。決まったと思う。

そのボールがふらふらと自分のコートに返って来る。

ボールがやってくるのが遅くて、構えているんだけど、さっき体勢を崩していた相手はもう真ん中でしっかり構えている。。。。もうどうやってどこへ打てばいいか瞬時にはわからなくなり、強引に強打できめようとしてミスをする。。

プレーヤーの心理ってそういうもの。きっとみんなそうなんだなと、そのとき思いました。


そんなミスをするのは、初心者のワタシだけだと思っていましたが、結構すごくうまい人でも少なからずそうなんです。

そして、一生懸命走ってしっかりボールを打てるようになること、がテニスの基本だということをそのときいろんな方に教えていただきました。

きっと、実力が伯仲しているなら、トッププロだって、そこの部分の戦いなんだと思います。



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